陳氏太極拳を修練する者は常平生にこの門規戒律を遵守実践すべし。

私たち『福島陳式太極拳同友会』は、陳式太極拳の修練を通して、会員それぞれが自己を研鑽し心身を鍛錬することにあります。古くより陳氏太極拳門にはこのような門規戒律があります。最初の「門尊十二厳」は【端】から始まり【徳】で結んでいます。練拳により清く正しく、その結果は人として徳を積むことにあると理解しています。以下の門規戒律を平常の中に心して陳式太極拳を精進いたします。

やましい心を持ち、これらの戒律を守れないものは陳氏太極拳を学んではいけない。

※浅学菲才の徒ゆえに理解が至らない点はご指導ご鞭撻いただけれは幸いです(一部当て字あり)。

私たちは、この１２の意味を厳に尊びます。
品行品質が高く、人の規範となる心意信念をもっている。
真っ直ぐな心。正しい心に従うこと。
誠実で人を騙したり欺いたりしない。疑うことも無い。
正しい行いをすること。誠心尽力である。
いさましい。胆が大きく据わって果敢なこと。
広く大きい、盛大剛直である。
誰が見ても正しい道理や行い。
この２０のべからず集は、普段の生活でも自分に備え、正しく守り続けます。
人と人が互いに友愛互助し人情が通うこと。
道理法則にかない、斜め偏り不純でないこと。
正直無私、みんなの利益になること。
うやまい、尊重すること。
真っ直ぐで正しい、歪んだり斜めになっていない。
訳もわからず争いごとに入ってはいけない。
考えの狭い者に組みしてはいけない。
自惚れ、思い上がり、驕り高ぶってはいけない。
チャラチャラしてはいけない。
一生懸命に正しく太極拳を修練すれば、心身も丈夫になり、身を守ることができる。これが真実である。
義を見て施ざるは勇無きなり。
悪に染まり堕落、不品行になってはいけない。
強気を挫き、弱きを助ける。
人を騙し欺き陥れたりしてはいけない。
好まれないこと。悪毒、凶悪、残忍なこと。
精神が正常でない。自分を見失い尊大なこと。
(当て字)うそ、虚偽、作り話し、誤魔化し。
邪悪、陰険、虚偽。狡詐である。
いやしい。品質低劣、低俗下賤なこと。
精神が正常でない。神経錯乱。
騙し取る。欺いて偽りの振りをすること。
自分の身を外れ思い上がること。金銭浪費。
ずるい。悪がしこい。狡猾である。
(当て字)狡猾、無頼、いやしい心を持つこと。
正しくない方に向かうこと。歪み逸れること。
よこしま。正当正派でない。
言うまでも無く、この戒律を良く守り、正しく修練しなさい。・・・(中略)・・・自分は太極拳を学ぶ者として、多くの人と睦み、互いに尊重し愛し合う。願いは全ての人々皆んなが喜びを分かち合う友となることである。
ゆめゆめ太極拳の修練を怠ってはいけない。
国に叛いて騒ぎを起こすような輩になってはいけない。
官吏に取り入って高い禄を得ようと図ってはいけない。
私利私欲に走ってはいけない。
してはいけない１２の戒めです。
生きたお金を使いなさい。
酒色におぼれてはいけない。
何んでもかんでも人の物を欲しがってはいけない。
外見を見て人を判断してはいけない。
徒党を組んで闊歩してはいけない。
用心棒ゴロツキになってはいけない。
虎の威を借る狐になってはいけない。
花木や農作物をいためてはてけない。
これらを正しく守り努めれば、その人の格ができてきます。